宇治物語 作詞:東山三十六峰
 
 ろうろうと天ヶ瀬からの流れに  身を横たえて眺めている 
 君はどんな時もそばにいてくれたね 二人の時間(とき)も 流れる 
 振り向けば 長い人生 積み重ねて きたよ 
 何かを求め  何かをあきらめ 選んで捨てての繰り返し 
 今 宇治橋を渡れば  この街のやさしい人  
 迎えてくれる 宇治川の流れ 今日も よどむことなく 
 
 黄檗山の東から 昇る陽(ひかり) 思わず目を細めている 
 当たり前に迎える今日の日を  心で感謝して 
 振り返れば 辛いことも 今は昨日に知らんフリ 
 橋に始まる 宇治十帖は  乗り越えてきた道標(みちしるべ) 
 さあ 塔の島に着けば 行く末見ている 守り寺 
 見上げた夜空 歓声あげた  源氏ロマンの花火 
 
 幾千万の人が行き交っただろう すれ違う人生たち 
 万葉の歌人 源氏の君さえも  微笑んでいる気がして 
 この先見れば 茶園町並み 見え隠れする鳳凰堂 
 時は移ろい 百花繚乱 黒髪に霜が降りても 
 もう この街に決めて 必ず 君を守るよ
 まだ長いこれからの人生 ふたり  この街で生きる 

 いま 「宇治の街」に住んで ふたり一緒に歩くよ
 まだ長いこれからの人生  君と この街で生きる
  
  

トップページへ移動