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【曲が生まれた背景】 2007年から2010年にかけて、団塊の世代が一斉に定年退職をするため、年金制度をはじめ知識や熟練技能継承など、いわゆる団塊世代の一斉退職と2007年問題にからみ、社会に大きな影響をもたらすことが予想されていた。 そんな中、宇治市が宇治市福祉サービス公社に委託した「輝き支援2015高齢期支援システム創造事業」はこの団塊世代の方々に今後、先に向かっていかに健康に過ごして頂けるか、またその為の居場所づくりなど、福祉事業者にとっても大きな課題となっていた。 そしてこの事業の一環として、こうした世代の「たまり場」作り、居場所づくりとして、団塊世代には馴染みの深い(であろう)フォークソングに目を向け、シニア(50歳以上)メンバーが1人以上という条件で、市内近辺で活動しているグループやバンドに公募で呼びかけた、第1回「フォーエバーフォークイン宇治」コンサート(07年3月)が福祉サービス公社主催で開催され、おやじフォークバンド『満月堂』として出演させていただいた。 【宇治物語の誕生】 こういった事業に個人としても賛同し、都度、音楽イベント等に出演。 そのたびに、参加されている、また、聞きに来られている特にシニア世代の皆さんと一緒に歌えるような、いわゆるタウンソングのような曲ができないものかと考えていた。 年代的に自分は団塊世代ではないが、団塊アフター世代として、いずれ数年後の自分を鏡で見るような思いもあり、もしかしたら団塊世代の皆さんの、とりわけご夫婦であればなおさらのこと、その心情はこんなお気持ちではないのかな?と、自分なりに解釈しつつ、また30年近く住み慣れたこの宇治の街の情景を思い浮かべながら、『宇治物語』を作りあげた。 【曲の特徴】 歌詞の舞台はこの宇治の街であり、随所に宇治の街をイメージする言葉や名所が出て来る。歌の主人公はシニア世代のご夫婦となっていて、ストーリー性を持たせている。 ビッグブランドの京都とは違った宇治市独特のイメージを大切にし、歌詞には色々な意味合いを持たせた。 曲そのものはシンプルかつ流れるようなメロディラインを心がけ、和の雰囲気とハーモニーに重点をおいた。 【最後に・・・】 2008年はまた「源氏物語千年記」の年でもあり、ここ宇治市は源氏物語の舞台としても所縁が深く最後の十帖を「宇治十帖」呼ぶことは周知のところ。「宇治物語」の曲にも源氏物語にちなんだ歌詞がいくつか散りばめてあり、さらに観光的にも強力なアピールにつながればと思っています。 宇治市に住み、多くの宇治の皆さんにこの「宇治物語」を聞いていただき、色々な意味でご支援や応援を頂いて本当に感謝しています。 これからも宇治の皆さんを始めとして多くの方々にこの曲を聴いていただくことで、宇治市の持つ魅力をもっともっと知ってもらえれば嬉しく思います。 ‘08年5月末 満月堂バンマス 東山三十六峰 |